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kubeadmによる管理
1 - kubeadmによる証明書管理
Kubernetes v1.15 [stable]
kubeadmで生成されたクライアント証明書は1年で失効します。 このページでは、kubeadmで証明書の更新を管理する方法について説明します。
始める前に
KubernetesにおけるPKI証明書と要件を熟知している必要があります。
カスタム証明書の使用
デフォルトでは、kubeadmはクラスターの実行に必要なすべての証明書を生成します。 独自の証明書を提供することで、この動作をオーバーライドできます。
そのためには、--cert-dir
フラグまたはkubeadmのClusterConfiguration
のcertificatesDir
フィールドで指定された任意のディレクトリに配置する必要があります。
デフォルトは/etc/kubernetes/pki
です。
kubeadm init
を実行する前に与えられた証明書と秘密鍵のペアが存在する場合、kubeadmはそれらを上書きしません。
つまり、例えば既存のCAを/etc/kubernetes/pki/ca.crt
と/etc/kubernetes/pki/ca.key
にコピーすれば、kubeadmは残りの証明書に署名する際、このCAを使用できます。
外部CAモード
また、ca.crt
ファイルのみを提供し、ca.key
ファイルを提供しないことも可能です(これはルートCAファイルのみに有効で、他の証明書ペアには有効ではありません)。
他の証明書とkubeconfigファイルがすべて揃っている場合、kubeadmはこの状態を認識し、外部CAモードを有効にします。
kubeadmはディスク上のCAキーがなくても処理を進めます。
代わりに、Controller-managerをスタンドアロンで、--controllers=csrsigner
と実行し、CA証明書と鍵を指し示します。
PKI certificates and requirementsには、外部CAを使用するためのクラスターのセットアップに関するガイダンスが含まれています。
証明書の有効期限の確認
check-expiration
サブコマンドを使うと、証明書の有効期限を確認することができます。
kubeadm certs check-expiration
このような出力になります:
CERTIFICATE EXPIRES RESIDUAL TIME CERTIFICATE AUTHORITY EXTERNALLY MANAGED
admin.conf Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d no
apiserver Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d ca no
apiserver-etcd-client Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d etcd-ca no
apiserver-kubelet-client Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d ca no
controller-manager.conf Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d no
etcd-healthcheck-client Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d etcd-ca no
etcd-peer Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d etcd-ca no
etcd-server Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d etcd-ca no
front-proxy-client Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d front-proxy-ca no
scheduler.conf Dec 30, 2020 23:36 UTC 364d no
CERTIFICATE AUTHORITY EXPIRES RESIDUAL TIME EXTERNALLY MANAGED
ca Dec 28, 2029 23:36 UTC 9y no
etcd-ca Dec 28, 2029 23:36 UTC 9y no
front-proxy-ca Dec 28, 2029 23:36 UTC 9y no
このコマンドは、/etc/kubernetes/pki
フォルダ内のクライアント証明書と、kubeadmが使用するKUBECONFIGファイル(admin.conf
,controller-manager.conf
,scheduler.conf
)に埋め込まれたクライアント証明書の有効期限/残余時間を表示します。
また、証明書が外部管理されている場合、kubeadmはユーザーに通知します。この場合、ユーザーは証明書の更新を手動または他のツールを使用して管理する必要があります。
kubeadm
は外部CAによって署名された証明書を管理することができません。kubeadmは/var/lib/kubelet/pki
以下にあるローテート可能な証明書でkubeletの証明書の自動更新を構成するのでkubelet.conf
は上記のリストに含まれません。
期限切れのkubeletクライアント証明書を修復するには、Kubelet クライアント証明書のローテーションに失敗しましたを参照ください。
kubeadm version 1.17より前のkubeadm init
で作成したノードでは、kubelet.conf
の内容を手動で変更しなければならないというbugが存在します。
kubeadm init
が終了したら、client-certificate-data
とclient-key-data
を置き換えて、ローテーションされたkubeletクライアント証明書を指すようにkubelet.conf
を更新してください。
client-certificate: /var/lib/kubelet/pki/kubelet-client-current.pem
client-key: /var/lib/kubelet/pki/kubelet-client-current.pem
証明書の自動更新
kubeadmはコントロールプレーンのアップグレード時にすべての証明書を更新します。
この機能は、最もシンプルなユースケースに対応するために設計されています。 証明書の更新に特別な要件がなく、Kubernetesのバージョンアップを定期的に行う場合(各アップグレードの間隔が1年未満)、kubeadmがクラスターを最新かつ適度に安全に保つための処理を行います。
証明書の更新に関してより複雑な要求がある場合は、--certificate-renewal=false
をkubeadm upgrade apply
やkubeadm upgrade node
に渡して、デフォルトの動作から外れるようにすることができます。
kubeadm upgrade node
コマンドの--certificate-renewal
のデフォルト値がfalse
になっているという[bug(https://github.com/kubernetes/kubeadm/issues/1818)]問題があります。
この場合、明示的に--certificate-renewal=true
を設定する必要があります。手動による証明書更新
kubeadm certs renew
コマンドを使えば、いつでも証明書を手動で更新することができます。
このコマンドは/etc/kubernetes/pki
に格納されているCA(またはfront-proxy-CA)の証明書と鍵を使って更新を行います。
コマンド実行後、コントロールプレーンのPodを再起動する必要があります。 これは、現在すべてのコンポーネントと証明書について動的な証明書のリロードがサポートされていないため、必要な作業です。 スタティックPodはローカルkubeletによって管理され、API Serverによって管理されないため、kubectlで削除および再起動することはできません。
スタティックPodを再起動するには、一時的に/etc/kubernetes/manifests/
からマニフェストファイルを削除して20秒間待ちます(KubeletConfiguration structのfileCheckFrequency
値を参照してください)。
マニフェストディレクトリにPodが無くなると、kubeletはPodを終了します。
その後ファイルを戻して、さらにfileCheckFrequency
期間後に、kubeletはPodを再作成し、コンポーネントの証明書更新を完了することができます。
certs renew
は、属性(Common Name、Organization、SANなど)の信頼できるソースとして、kubeadm-config ConfigMapではなく、既存の証明書を使用します。両者を同期させておくことが強く推奨されます。kubeadm certs renew
は以下のオプションを提供します:
Kubernetesの証明書は通常1年後に有効期限を迎えます。
--csr-only
を使用すると、証明書署名要求を生成して外部CAとの証明書を更新することができます(実際にはその場で証明書を更新しません)。詳しくは次の段落を参照してください。また、すべての証明書を更新するのではなく、1つの証明書を更新することも可能です。
Kubernetes certificates APIによる証明書の更新
ここでは、Kubernetes certificates APIを使用して手動で証明書更新を実行する方法について詳しく説明します。
署名者の設定
Kubernetesの認証局は、そのままでは機能しません。 cert-managerなどの外部署名者を設定するか、組み込みの署名者を使用することができます。
ビルトインサイナーはkube-controller-manager
に含まれるものです。
ビルトインサイナーを有効にするには、--cluster-signing-cert-file
と--cluster-signing-key-file
フラグを渡す必要があります。
新しいクラスターを作成する場合は、kubeadm設定ファイルを使用します。
apiVersion: kubeadm.k8s.io/v1beta3
kind: ClusterConfiguration
controllerManager:
extraArgs:
cluster-signing-cert-file: /etc/kubernetes/pki/ca.crt
cluster-signing-key-file: /etc/kubernetes/pki/ca.key
証明書署名要求の作成 (CSR)
Kubernetes APIでのCSR作成については、Create CertificateSigningRequestを参照ください。
外部CAによる証明書の更新
ここでは、外部認証局を利用して手動で証明書更新を行う方法について詳しく説明します。
外部CAとの連携を強化するために、kubeadmは証明書署名要求(CSR)を生成することもできます。 CSRとは、クライアント用の署名付き証明書をCAに要求することを表します。 kubeadmの用語では、通常ディスク上のCAによって署名される証明書をCSRとして生成することができます。しかし、CAはCSRとして生成することはできません。
証明書署名要求の作成 (CSR)
kubeadm certs renew --csr-only
で証明書署名要求を作成することができます。
CSRとそれに付随する秘密鍵の両方が出力されます。
ディレクトリを--csr-dir
で渡すと、指定した場所にCSRを出力することができます。
csr-dir
を指定しない場合は、デフォルトの証明書ディレクトリ(/etc/kubernetes/pki
)が使用されます。
証明書はkubeadm certs renew --csr-only
で更新することができます。
kubeadm init
と同様に、--csr-dir
フラグで出力先ディレクトリを指定することができます。
CSRには、証明書の名前、ドメイン、IPが含まれますが、用途は指定されません。 証明書を発行する際に、正しい証明書の使用法を指定するのはCAの責任です。
openssl
では、openssl ca
コマンドを使って行います。cfssl
では、configファイルのusagesで指定します。
お好みの方法で証明書に署名した後、証明書と秘密鍵をPKIディレクトリ(デフォルトでは/etc/kubernetes/pki
)にコピーする必要があります。
認証局(CA)のローテーション
Kubeadmは、CA証明書のローテーションや交換を最初からサポートしているわけではありません。
CAの手動ローテーションや交換についての詳細は、manual rotation of CA certificatesを参照してください。
署名付きkubeletサービング証明書の有効化
デフォルトでは、kubeadmによって展開されるkubeletサービング証明書は自己署名されています。
これは、metrics-serverのような外部サービスからキューブレットへの接続がTLSで保護されないことを意味します。
新しいkubeadmクラスター内のkubeletが適切に署名されたサービング証明書を取得するように設定するには、kubeadm init
に以下の最小限の設定を渡す必要があります。
apiVersion: kubeadm.k8s.io/v1beta3
kind: ClusterConfiguration
---
apiVersion: kubelet.config.k8s.io/v1beta1
kind: KubeletConfiguration
serverTLSBootstrap: true
すでにクラスターを作成している場合は、以下の手順で適応させる必要があります。
kube-system
ネームスペースにあるkubelet-config-1.26
ConfigMapを見つけて編集します。
そのConfigMapのkubelet
キーの値としてKubeletConfigurationドキュメントを指定します。KubeletConfigurationドキュメントを編集し、serverTLSBootstrap: true
を設定します。
- 各ノードで、
/var/lib/kubelet/config.yaml
にserverTLSBootstrap: true
フィールドを追加し、systemctl restart kubelet
でkubeletを再起動します。
serverTLSBootstrap: true
フィールドは、kubeletサービングのブートストラップを有効にします。
証明書をcertificates.k8s.io
APIにリクエストすることで、証明書を発行することができます。
既知の制限事項として、これらの証明書のCSR(Certificate Signing Requests)はkube-controller-managerのデフォルトサイナーによって自動的に承認されないことがあります。
kubernetes.io/kubelet-serving
を参照してください。
これには、ユーザーまたはサードパーティーのコントローラーからのアクションが必要です。
これらのCSRは、以下を使用して表示できます:
kubectl get csr
NAME AGE SIGNERNAME REQUESTOR CONDITION
csr-9wvgt 112s kubernetes.io/kubelet-serving system:node:worker-1 Pending
csr-lz97v 1m58s kubernetes.io/kubelet-serving system:node:control-plane-1 Pending
承認するためには、次のようにします:
kubectl certificate approve <CSR-name>
デフォルトでは、これらのサービング証明書は1年後に失効します。
KubeadmはKubeletConfiguration
フィールドrotateCertificates
をtrue
に設定します。これは有効期限が切れる間際に、サービング証明書のための新しいCSRセットを作成し、ローテーションを完了するために承認する必要があることを意味します。
詳しくはCertificate Rotationをご覧ください。
これらのCSRを自動的に承認するためのソリューションをお探しの場合は、以下をお勧めします。 クラウドプロバイダーに連絡し、ノードの識別をアウトオブバンドのメカニズムで行うCSRの署名者がいるかどうか尋ねてください。
サードパーティーのカスタムコントローラーを使用することができます。
このようなコントローラーは、CSRのCommonNameを検証するだけでなく、要求されたIPやドメイン名も検証しなければ、安全なメカニズムとは言えません。これにより、kubeletクライアント証明書にアクセスできる悪意のあるアクターが、任意のIPやドメイン名に対してサービング証明書を要求するCSRを作成することを防ぐことができます。
2 - cgroupドライバーの設定
このページでは、kubeadmクラスターのコンテナランタイムcgroupドライバーに合わせて、kubelet cgroupドライバーを設定する方法について説明します。
始める前に
Kubernetesのコンテナランタイムの要件を熟知している必要があります。
コンテナランタイムのcgroupドライバーの設定
コンテナランタイムページでは、kubeadmベースのセットアップではcgroupfs
ドライバーではなく、systemd
ドライバーが推奨されると説明されています。
このページでは、デフォルトのsystemd
ドライバーを使用して多くの異なるコンテナランタイムをセットアップする方法についての詳細も説明されています。
kubelet cgroupドライバーの設定
kubeadmでは、kubeadm init
の際にKubeletConfiguration
構造体を渡すことができます。
このKubeletConfiguration
には、kubeletのcgroupドライバーを制御するcgroupDriver
フィールドを含めることができます。
KubeletConfiguration
のcgroupDriver
フィールドを設定していない場合、kubeadm
はデフォルトでsystemd
を設定するようになりました。フィールドを明示的に設定する最小限の例です:
# kubeadm-config.yaml
kind: ClusterConfiguration
apiVersion: kubeadm.k8s.io/v1beta3
kubernetesVersion: v1.21.0
---
kind: KubeletConfiguration
apiVersion: kubelet.config.k8s.io/v1beta1
cgroupDriver: systemd
このような設定ファイルは、kubeadmコマンドに渡すことができます:
kubeadm init --config kubeadm-config.yaml
Kubeadmはクラスター内の全ノードで同じKubeletConfiguration
を使用します。
KubeletConfiguration
はkube-system
名前空間下のConfigMapオブジェクトに格納されます。
サブコマンドinit
、join
、upgrade
を実行すると、kubeadmがKubeletConfiguration
を/var/lib/kubelet/config.yaml
以下にファイルとして書き込み、ローカルノードのkubeletに渡します。
cgroupfsドライバーの使用
このガイドで説明するように、cgroupfs
ドライバーをkubeadmと一緒に使用することは推奨されません。
cgroupfs
を使い続け、kubeadm upgrade
が既存のセットアップでKubeletConfiguration
cgroupドライバーを変更しないようにするには、その値を明示的に指定する必要があります。
これは、将来のバージョンのkubeadmにsystemd
ドライバーをデフォルトで適用させたくない場合に適用されます。
値を明示する方法については、後述の「kubelet ConfigMapの修正」の項を参照してください。
cgroupfs
ドライバーを使用するようにコンテナランタイムを設定したい場合は、選択したコンテナランタイムのドキュメントを参照する必要があります。
systemd
ドライバーへの移行
既存のkubeadmクラスターのcgroupドライバーをsystemd
にインプレースで変更する場合は、kubeletのアップグレードと同様の手順が必要です。
これには、以下に示す両方の手順を含める必要があります。
systemd
ドライバーを使用する新しいノードに置き換えることも可能です。
この場合、新しいノードに参加する前に以下の最初のステップのみを実行し、古いノードを削除する前にワークロードが新しいノードに安全に移動できることを確認する必要があります。kubelet ConfigMapの修正
kubectl get cm -n kube-system | grep kubelet-config
で、kubelet ConfigMapの名前を探します。kubectl edit cm kubelet-config-x.yy -n kube-system
を呼び出します(x.yy
はKubernetesのバージョンに置き換えてください)。- 既存の
cgroupDriver
の値を修正するか、以下のような新しいフィールドを追加します。
``yaml cgroupDriver: systemd
このフィールドは、ConfigMapの`kubelet:`セクションの下に存在する必要があります。
### 全ノードでcgroupドライバーを更新
クラスター内の各ノードについて:
- [Drain the node](/docs/tasks/administer-cluster/safely-drain-node)を`kubectl drain <node-name> --ignore-daemonsets`を使ってドレーンします。
- `systemctl stop kubelet`を使用して、kubeletを停止します。
- コンテナランタイムの停止。
- コンテナランタイムのcgroupドライバーを`systemd`に変更します。
- `var/lib/kubelet/config.yaml`に`cgroupDriver: systemd`を設定します。
- コンテナランタイムの開始。
- `systemctl start kubelet`でkubeletを起動します。
- [Drain the node](/docs/tasks/administer-cluster/safely-drain-node)を`kubectl uncordon <node-name>`を使って行います。
ワークロードが異なるノードでスケジュールするための十分な時間を確保するために、これらのステップを1つずつノード上で実行します。
プロセスが完了したら、すべてのノードとワークロードが健全であることを確認します。
3 - Windowsノードの追加
Kubernetes v1.18 [beta]
Kubernetesを使用してLinuxノードとWindowsノードを混在させて実行できるため、Linuxで実行するPodとWindowsで実行するPodを混在させることができます。このページでは、Windowsノードをクラスターに登録する方法を示します。
始める前に
作業するKubernetesサーバーは次のバージョン以降のものである必要があります: 1.17. バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください:kubectl version
.WindowsコンテナをホストするWindowsノードを構成するには、Windows Server 2019ライセンス(またはそれ以上)を取得します。 VXLAN/オーバーレイネットワークを使用している場合は、KB4489899もインストールされている必要があります。
コントロールプレーンにアクセスできるLinuxベースのKubernetes kubeadmクラスター(kubeadmを使用したシングルコントロールプレーンクラスターの作成を参照)
目標
- Windowsノードをクラスターに登録する
- LinuxとWindowsのPodとServiceが相互に通信できるようにネットワークを構成する
はじめに: クラスターへのWindowsノードの追加
ネットワーク構成
LinuxベースのKubernetesコントロールプレーンノードを取得したら、ネットワーキングソリューションを選択できます。このガイドでは、簡単にするためにVXLANモードでのFlannelの使用について説明します。
Flannel構成
FlannelのためにKubernetesコントロールプレーンを準備する
クラスター内のKubernetesコントロールプレーンでは、多少の準備が推奨されます。Flannelを使用する場合は、iptablesチェーンへのブリッジIPv4トラフィックを有効にすることをお勧めします。すべてのLinuxノードで次のコマンドを実行する必要があります:
sudo sysctl net.bridge.bridge-nf-call-iptables=1
Linux用のFlannelをダウンロードして構成する
最新のFlannelマニフェストをダウンロード:
wget https://raw.githubusercontent.com/coreos/flannel/master/Documentation/kube-flannel.yml
VNIを4096、ポートを4789に設定するために、flannelマニフェストの
net-conf.json
セクションを変更します。次のようになります:net-conf.json: | { "Network": "10.244.0.0/16", "Backend": { "Type": "vxlan", "VNI" : 4096, "Port": 4789 } }
備考: Linux上のFlannelがWindows上のFlannelと相互運用するには、VNIを4096およびポート4789に設定する必要があります。これらのフィールドの説明については、VXLANドキュメントを参照してください。備考: L2Bridge/Host-gatewayモードを使用するには、代わりにType
の値を"host-gw"
に変更し、VNI
とPort
を省略します。Flannelマニフェストを適用して検証する
Flannelの構成を適用しましょう:
kubectl apply -f kube-flannel.yml
数分後、Flannel Podネットワークがデプロイされていれば、すべてのPodが実行されていることがわかります。
kubectl get pods -n kube-system
出力結果には、実行中のLinux flannel DaemonSetが含まれているはずです:
NAMESPACE NAME READY STATUS RESTARTS AGE ... kube-system kube-flannel-ds-54954 1/1 Running 0 1m
Windows Flannelとkube-proxy DaemonSetを追加する
これで、Windows互換バージョンのFlannelおよびkube-proxyを追加できます。 互換性のあるバージョンのkube-proxyを確実に入手するには、イメージのタグを置換する必要があります。 次の例は、Kubernetesv1.26.15の使用方法を示していますが、 独自のデプロイに合わせてバージョンを調整する必要があります。
curl -L https://github.com/kubernetes-sigs/sig-windows-tools/releases/latest/download/kube-proxy.yml | sed 's/VERSION/v1.26.15/g' | kubectl apply -f - kubectl apply -f https://github.com/kubernetes-sigs/sig-windows-tools/releases/latest/download/flannel-overlay.yml
備考: ホストゲートウェイを使用している場合は、代わりに https://github.com/kubernetes-sigs/sig-windows-tools/releases/latest/download/flannel-host-gw.yml を使用してください。備考:Windowsノードでイーサネット(「Ethernet0 2」など)ではなく別のインターフェースを使用している場合は、次の行を変更する必要があります:
wins cli process run --path /k/flannel/setup.exe --args "--mode=overlay --interface=Ethernet"
flannel-host-gw.yml
またはflannel-overlay.yml
ファイルで、それに応じてインターフェースを指定します。# 例 curl -L https://github.com/kubernetes-sigs/sig-windows-tools/releases/latest/download/flannel-overlay.yml | sed 's/Ethernet/Ethernet0 2/g' | kubectl apply -f -
Windowsワーカーノードの参加
Containers
機能をインストールし、Dockerをインストールする必要があります。
行うための指示としては、Dockerエンジンのインストール - Windowsサーバー上のエンタープライズを利用できます。wins、kubelet、kubeadmをインストールします。
curl.exe -LO https://raw.githubusercontent.com/kubernetes-sigs/sig-windows-tools/master/kubeadm/scripts/PrepareNode.ps1 .\PrepareNode.ps1 -KubernetesVersion v1.26.15
kubeadm
を実行してノードに参加しますコントロールプレーンホストで
kubeadm init
を実行したときに提供されたコマンドを使用します。 このコマンドがなくなった場合、またはトークンの有効期限が切れている場合は、kubeadm token create --print-join-command
(コントロールプレーンホスト上で)を実行して新しいトークンを生成します。
インストールの確認
次のコマンドを実行して、クラスター内のWindowsノードを表示できるようになります:
kubectl get nodes -o wide
新しいノードがNotReady
状態の場合は、flannelイメージがまだダウンロード中の可能性があります。
kube-system
名前空間のflannel Podを確認することで、以前と同様に進行状況を確認できます:
kubectl -n kube-system get pods -l app=flannel
flannel Podが実行されると、ノードはReady
状態になり、ワークロードを処理できるようになります。
次の項目
4 - Windowsノードのアップグレード
Kubernetes v1.18 [beta]
このページでは、kubeadmで作られたWindowsノードをアップグレードする方法について説明します。
始める前に
Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:
作業するKubernetesサーバーは次のバージョン以降のものである必要があります: 1.17. バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください:kubectl version
.- 残りのkubeadmクラスターをアップグレードするプロセスを理解します。 Windowsノードをアップグレードする前にコントロールプレーンノードをアップグレードしたいと思うかもしれません。
ワーカーノードをアップグレード
kubeadmをアップグレード
Windowsノードから、kubeadmをアップグレードします。:
# v1.26.15を目的のバージョンに置き換えます curl.exe -Lo C:\k\kubeadm.exe https://dl.k8s.io/v1.26.15/bin/windows/amd64/kubeadm.exe
ノードをドレインする
Kubernetes APIにアクセスできるマシンから、 ノードをスケジュール不可としてマークして、ワークロードを削除することでノードのメンテナンスを準備します:
# <node-to-drain>をドレインするノードの名前に置き換えます kubectl drain <node-to-drain> --ignore-daemonsets
このような出力結果が表示されるはずです:
node/ip-172-31-85-18 cordoned node/ip-172-31-85-18 drained
kubeletの構成をアップグレード
Windowsノードから、次のコマンドを呼び出して新しいkubelet構成を同期します:
kubeadm upgrade node
kubeletをアップグレード
Windowsノードから、kubeletをアップグレードして再起動します:
stop-service kubelet curl.exe -Lo C:\k\kubelet.exe https://dl.k8s.io/v1.26.15/bin/windows/amd64/kubelet.exe restart-service kubelet
ノードをオンライン状態に
Kubernetes APIにアクセスできるマシンから、 スケジュール可能としてマークして、ノードをオンラインに戻します:
# <node-to-drain>をノードの名前に置き換えます kubectl uncordon <node-to-drain>
kube-proxyをアップグレード
Kubernetes APIにアクセスできるマシンから、次を実行します、 もう一度v1.26.15を目的のバージョンに置き換えます:
curl -L https://github.com/kubernetes-sigs/sig-windows-tools/releases/latest/download/kube-proxy.yml | sed 's/VERSION/v1.26.15/g' | kubectl apply -f -